漢方治療を受けるにあたって

目次

漢方薬の剤形

漢方薬の剤形には以下のようなものがあります

湯剤 … 土瓶などに生薬と水を入れて加熱し、生薬の成分を抽出する薬のこと。

散剤 … 生薬を粉末にして混合した物。

丸剤 … 生薬を粉末にしたものに蜂蜜などを加えて丸く固めた物。
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エキス剤 … 「湯剤」「散剤」「丸剤」として服用されていた物からエキス分を抽出し水分を蒸発させて「乾燥エキス」 として、西洋薬と同様に「錠剤」「顆粒剤」「散剤」「カプセル剤」に加工した物。

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瞑眩(めんげん)や副作用

漢方薬を服用し、瞑眩(めんげん)や副作用が現れた場合は、早急に医師に相談しましょう。
瞑眩(めんげん)とは、漢方薬を飲んだ後に「一時的に現れる」思いがけない反応や、病状が一時的に悪化することをいいます。
漢方薬は、一般的に副作用が少ないといわれていますが、あくまでも「少ない」だけであり、漢方薬でも副作用があるのだということは覚えておく必要があります。

※副作用を起こしやすい生薬
甘草(かんぞう)、地黄(じおう)、大黄(だいおう)、人参(にんじん)、麻黄(まおう)、附子(ぶし)

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漢方薬の効果が現れるまでの目安

配合された生薬や、病気の種類により、効き目が現れる期間が異なるため、漢方薬を使い始めたら最低でも2週間は続けましょう。
ただし、2~4週間続けても効果が現れない場合は、処方が「証」に合っていない可能性があるので、すぐに医師に相談し、再診断を仰ぎましょう。
また、服用を始めて症状が強まった場合や、別の症状が現れた場合でも、医師の診察を受ける必要があります。

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漢方薬の煎じ方

●漢方薬の煎じ方

①1日分の薬を土瓶などの容器に入れ、次に水をコップ約3杯または、薬の10倍から20倍の水を入れて火にかけましょう。
②沸騰しましたら火を弱め、弱火で30分程煮詰めます。
③火を止めたら、ガーゼなどで薬の滓を取り除きます。
④これを2~3回の服用に分け、冷蔵庫で保管しましょう。

※温服 … 温めて服用すること。
※冷服 … 冷まして服用すること。(吐き気があるときなどに効果的)

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漢方薬を子供に服用させる場合

生薬独自の臭いを嫌うため、子供に漢方薬を服用させることはなかなか難しいことあります。そんなときは、エキス製剤をお湯で溶かしてハチミツを混ぜたり、ジュースなどに混ぜて与えてみましょう。ただし、混ぜたジュースによって、さらに味が悪くなることがあるので注意が必要です。

また、乳児の場合はミルクに混ぜるとミルク嫌いになることがあるので、少量の白湯で練って、舌の上ではなく、頬の内側などに貼り付けるようにしてあげましょう。

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漢方薬の服用の仕方

漢方薬の服用は、基本的に1日3回、食事と食事の間(食間)に飲むことになっています。つまり「空腹時」です。この方が吸収がよく、食品との相互作用の心配がないとされているからです。
仕事などで忙しい人は、朝・晩の2回の服用でもかまわないので、習慣化することが望ましいといえます。

飲み忘れた場合は、服用を間隔を4時間以上空けていれば、次の食間まで待つ必要はありません。しかし、忘れたからといって、2回分を一度に飲むようなことは絶対に止めましょう。
食間の服用が難しい人は、食事をする30分前であれば服用してもかまいません。

※いずれにせよ、服用後すぐに牛乳や清涼飲料を飲むと吸収が妨げられるので、飲まないようにしてください。

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西洋医学

●西洋医学

※西洋医学の治療
①病気の根源を細分化し、徹底的に検査し究明していく。
②薬を用いて病原を攻撃したり、病巣を切除していこうとする。

西洋医学のデメリットは、病気は良くなっても体力が低下している患者は薬の副作用で体力がなくなってしまいます。また、病巣は切除できたけれども身体全体のバランスが崩れてしまうということもすくなくありません。西洋医学では、病原に勝っても、病人の回復ができないことが多々あります。

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東洋医学

●東洋医学
病気に罹患した時に病気だけを見るのではなく、病人を見ることに重点を起く。

※東洋医学の診察
①患者の体質を改善して予防する方法を探る。
②患者の自覚症状を重視し、病状を観察して「証」を決定してから治療に望む。

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薬膳療法(食養、食療)

薬膳という言葉は、四川省成都の薬舗が使い始めたものです。基本的な考え方は、食事療法(食養、食療)に由来します。

・食養 … 過食・偏食を控え、滋養のある食物をとり、病気を予防することを意味する。
・食療 … 食物の中の薬効面を生かし、食物で治療することを意味する。

食療に漢方薬を加味したものを、「薬膳」となります。

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按摩(あんま)

按摩(あんま)とは、経絡やツボを押したり手でもんだりして気を動かし、内臓や器官の働きを刺激したりする治療法のことです。按摩から派生した民間療法が、「指圧」となります。

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気功

気功とは、中国に伝わる健康法の一つで、自己の免疫力や治療力を高めて、心身のバランスを整え、健康のレベルを上げることをめざす方法です。宇宙、自然界、環境に循環している気を取り入れ、体内の気を高めていく方法だと言われています。

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湯液

湯液とは、漢方薬のことで生薬処方のことを指します。以前は、乾燥させた薬草や薬種を砕いたりいsていましたが、手間のかかることから現在では、湯成分を凍結乾燥し、錠剤や散剤、エキス製剤を服用することが多くなってきました。

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漢方の基礎知識

漢方という呼称が一般に広がったのは江戸末期です。この頃、西洋から伝来した西洋医学を「蘭方」と呼び始めたため、もともと生活に密着していた東洋医学を漢方と呼ぶようになりました。
東洋医学の治療法は、薬草の服用だけではありません。鍼灸や按摩、薬膳、気功などもその一部です。

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